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千葉駅東口・三越千葉店跡地で複合施設を建設中。2026年夏に建物竣工予定

都市計画・再開発(地域情報)/横浜・川崎・千葉・埼玉/首都圏 ニュース

2024/05/05 配信

ブリリアタワー千葉
野村不動産などが開発する複合施設、ブリリアタワー千葉の外観イメージ図。JR千葉駅および京成千葉駅から近く立地は非常に良い。

※引用:東京建物

2026年夏に建物竣工の予定

千葉県の都心、千葉駅の東口にあった百貨店、三越千葉店の跡地で複合施設の開発が進んでいる。

複合施設は下層階に商業施設が入るタワーマンションであり、デベロッパーの東京建物や野村不動産などが、2024年3月からマンションの販売登録受付を開始した。

建物の規模は地上23階建てで、マンション部分の総戸数は491戸となる。

下層階には、商業施設や保育所に加えて近隣住民も利用できるコワーキングスペースなどが入る予定だ。

1階の商業施設外側には、三越を想起させる赤色のオーニングが設置されるという。

三越千葉店は、もともと地場の百貨店と三越が運営する「ニューナラヤ」という店舗だった。

千葉駅東口側の様子
千葉駅東口側の様子。千葉駅の周辺にはそごう千葉店もあるほか、駅ナカにも大きな商業施設が入っているなど、だいぶ開けている。

ニューナラヤは1972年にオープンしたが、1984年10月に「千葉三越」へと商号を変更、三越千葉店として営業を開始したのは2003年からだった。

ピーク時の年間売上高は500億円を超えていたが、ブランドテナントなどが近隣のそごう千葉店へと移っていくなど、逆境を覆すことができず2017年3月に閉店した。

三越を運営する三越伊勢丹ホールディングスは、他の不採算店舗も整理を進めており、三越千葉店の閉店は整理の流れを受けたものとも言える。

店舗が入っていたビルの所有者は三越伊勢丹ではなく、所有者の企業はデベロッパーのファーストコーポレーションに建物と敷地を売却した。

売却時点で建物が老朽化していたため、建物の解体と再開発が決定され、2020年9月から解体工事が始まった。

再開発建物の完成予定は2026年8月下旬で、商業施設のオープン予定はまだ決まっていないが、マンションの引き渡しは2026年12月中旬の予定となっている。

千葉駅東口 西銀座地区の開発

千葉駅の周辺では様々な再開発が進んでおり、三越千葉店の跡地も開発対象のエリアに入っている。

エリアの名称は「千葉駅東口 西銀座地区」というもので、エリア全体の広さは約3.8ヘクタール。

千葉駅東口 西銀座地区 位置図
千葉駅東口 西銀座地区の位置図。見切れているが、地図の左側にJRの千葉駅・京成千葉駅・モノレールの千葉駅が固まっている。

※引用:国土交通省

三越千葉店の跡地は上記地図の6街区に該当している。開発の目的は、駅近で目抜き通りに面している立地を活かして都市機能を集約することだ。

もう1点、歩行者中心のにぎわい軸の形成を推進し、千葉駅から来街者を誘引する界隈性のあるエリアとすることも目指すとされている。

6街区に隣接する3街区にはヨドバシカメラの千葉店が建っているが、ヨドバシカメラはそごう千葉店のジュンヌ館へ移転することが決定された。

ジュンヌ館はそごう千葉店の別館に当たる建物で、そごう千葉店が進める昨年からのリニューアルに伴い、昨夏に営業を終了している。

そごう千葉店の外観
そごう千葉店も百貨店業界低迷の波に逆らえず、今後の経営方針などを模索しているところだ。

現在のヨドバシカメラ千葉店は閉店するという。これは2024年3月に明らかになったことであり、閉館後の開発計画などはまだ公表されていない。

一方で、千葉市の計画ではヨドバシカメラ千葉店が含まれるエリアについて、建築物に関する制限が既に決められており、共同住宅などは建てられないことになっている。

三越千葉店跡地の開発はゲタ履きのタワマンということになったが、ヨドバシカメラ千葉店の方では、駅の目前ということもあってか、タワマンが建つことは無さそうだ。

その他のエリアも含め、今後の開発計画発表が待たれるところだ。千葉駅周辺エリアの盛り上がりに期待したい。

取材・文:秦創平(はたそうへい)

秦創平

■ 主な経歴

フリーランスライター。
不動産業界歴約12年を経て2019年からフリーランスのwebライターとして活動を開始。営業マン時代にはセミナー講師の経験も多数あり。
国内・海外を問わず不動産投資に関する記事が専門で、現在では毎月数十本単位の記事を執筆中。特にデータを用いた市場分析が得意で、海外マーケットに関するリサーチ記事の執筆も多数請け負っている。

※ 記事の内容は執筆時点での情報を基にしています。投資等のご判断は各個人の責任でお願いします。

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