北広島駅西口周辺で始まった、官民共同の新たな街づくり
2023年3月14日、北海道北広島市「北海道ボールパークFビレッジ」内に、北海道日本ハムファイターズの新球場「ES CON FIELD HOKKAIDO (エスコンフィールドHOKKAIDO)」が誕生。大きな話題となった。
この新球場の玄関口となるのが、JR北広島駅。JR札幌駅から約16分、新千歳空港駅から約20分の場所に位置するJR北海道千歳線の駅だ。
この北広島駅西口周辺で現在、不動産会社日本エスコンと北広島市による「駅西口周辺エリア活性化事業」(北広島市有地A~D開発事業)が推し進められている。
プロジェクト第1弾として市有地Aに建設されているのが、ホテルを含む商業施設「トナリエ北広島」(所在地:北海道北広島市栄町1丁目52番)。
トナリエは日本エスコンが全国で展開する商業施設で、北海道での出店は初。開業は2025年春を予定している。
1階は地元で採れる野菜等を販売するマルシェや食物販、生活便利施設、2階は食の社交場「キタヒロ・フードホール横丁」、3階は美容サロンやクリニック等、目的性が高いセルフプロデュースのフロアに。また、4階から14階は158室のホテルとなる予定。
このほか、駅前広場における歩行者 デッキ等の歩行者空間の整備や、3つの広場・公園空間の整備なども併せて行われる計画となっている。
北広島駅から商業施設を介してつながる分譲住宅も建設中
また、プロジェクト第2弾として、この「トナリエ北広島」の西側にある市有地Bに分譲マンション「レ・ジェイド北海道北広島」(所在地:北海道北広島市栄町2丁目1番)が登場することも決まっている。
地上14階建て、197世帯。敷地面積は5,514.04㎡、建築面積は4,374.40㎡、間取りは1LDK~4LDK、専有面積は45.20㎡~152.71㎡。今年6月に着工し、2026年9月竣工、10月の引き渡しとなる見込み。
1階には認可保育園が入る予定となっているほか、マンション購入者には特典として「エスコンフィールドHOKKAIDO」への入場券3年分も進呈される。
北広島市の人口は、平成19年(2007年)の6万1,199人をピークに減少を続けていたが、「エスコンフィールドHOKKAIDO」建設が決定した後からは増加の傾向が見られるという。
今後、市有地B・Cで分譲住宅の建設が計画されているほか、2028年度をめどに当別町にある北海道医療大学がFビレッジへのキャンパス移転・病院新設を検討していることもあり、この傾向は続きそうだ。
引き続き拡大が期待される北広島市。不動産投資という意味でも注目したい街のひとつといえるだろう。
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健美家編集部(協力:
(さいとうかずみ))