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一般的な幸せと真逆? 会社員が副業する為の環境作りとやってはいけないこと

マッツンさん_画像 マッツンさん 第46話 著者のプロフィールを見る

2024/5/10 掲載

先日、サラリーマン時代の同期から誘われてBBQに行ってきました。
近況をそれぞれ報告しあいました。

「何も変わっていないよ。歳を取っただけ」
「出世したよ!」
「結婚したよ」
「子供が中学生と高校生になって手を離れたよ」
「金持ちの子と出会って玉の輿にのりました」

ワタシは、「会社を辞めて不動産を運営しながら、旅行したり、麻雀をしたり、大学生みたいな生活をしながら、やりたいことを探している」と話しました。

「FIRE凄いじゃん」
「準備ってどのくらいしていたの?」
「悠々自適で良いねー」
などと言われながら、のほほんと色々な話をしました。

そんな中、数年前に子供が出来て幸せそうだった同期のA君から、思いがけない報告がありました。

「実は妻と別居して裁判中。子供とも会えていない」
「メンタルをやられて会社でも上手くいかなくなって、適応障害になっちゃった」

A君の結婚式ではワタシがお祝いの言葉を述べました。とても残念です。
「どうして別居する事になったの?」と聞くと、コロナ禍で、A氏の妻が副業を始めた事が原因との事でした。

ワ―ママとして働きながら、夜には在庫を抱える物販の副業をやり始めたけれどなかなか成果が出ず、そんな奥様に対して、A氏は「ビジネスモデルが悪い」とか、「破綻すると思っていた」とか責めてしまったそうです。

その事が「パワハラだ」という事で裁判になり、別居する事になったそうです。要するに、原因はお金ですね。

夫婦二馬力で働いていて、贅沢をしなければ、子供と幸せに暮らせるはずなのに。小さい子供が出来て、お金の心配をなくす為に副業をしたりしていたはずなのに。どうしてそうなるのでしょうか?

そういえば、ワタシの両親も二人とも働いていたのですが、生活は良くなっていかないどころか、いつもギリギリで、努力が正しい方向に向いていない感じがしました。

前置きが長くなりましたが、今回は、「サラリーマンが副業を始める時の環境づくり」について、ワタシが考えてきた事を書きたいと思います。

■時間がない

そもそも、副業をやろうと思った時点では、モチベーションは高いはずです。しかし、モチベーションだけではお金は稼げません。副業を成功させるには、自分の時間とお金を副業に捧げる必要があります。

単純に、現在の生活を変えないままでそこに副業を追加すると、寝る時間を削って病気になったり、サラリーマンの仕事に支障が出たりしてしまいます。

過去のコラムで書いていましたが、平均的なサラリーマンが自由に使える時間は、「平日2時間、週末+休暇」しかありません。副業するという事は、この時間を削るという事ですので、今の余暇時間を最大限、生かすことが大切です。

参照:サラリーマン大家の時間の使い方。勤め人の人生は会社以外の120日間+400時間の中身で決まる

■子供の習い事の選択

ワタシは、子供の教育はコスパが高いと思っているので、沢山習い事をさせています。例えば長男はこれまでに、ダンス、空手、公文、ギター、プール、英会話、学習塾に通っていました。

どれも自宅の近所にあるものを選択したので、送迎の必要がありませんでした。少し遠いところでも、バスで送り迎えしてもらえるなど、親の手間がかからないものを選択してきました。

子供の習い事の送迎がないと、夕方以降の時間が取れるので業者さんと連絡がとりやすくなります。(特に職人さんは日中働いていて夕方以降でないと電話がつながりにくいです。そういう意味でもこの時間は貴重です)。

ところが、一年ほど前、長男が「サッカーをやりたい!」と言ってきました。サッカー、野球、ミニバス等の花形スポーツは親の協力が必要なイメージがあり、不動産活動が出来なくなる&家族旅行にも行けなくなるため、正直、避けたいなと思っていました。

しかし、長男の決意は固く、地元のサッカーチームに入る事になりました。予定を見ると、毎週土曜日は練習で日曜日は練習試合です。練習試合は親の送迎を伴いますし、役や手伝いもあります。

ワタシは昨年、会社を退職したため、平日に不動産活動が出来るようになりました。そのため、週末に子供のために時間を使えるから良かったね!と妻と話していますが、たまたまタイミングがあっただけです。

正直、これから不動産活動を始めようというタイミングだったら、まずかったと思います。子供のやりたいことを応援したい気持ちと、自分の目標(子供も含めた家族の為)との間で板挟みになったと思います。

結果的に、不動産投資にかけられる時間は減り、目標を先延ばしにしたかもしれません。それで後悔はしないと思いますが、このあたりのバランスというのは難しいなと感じます。奥さんとの協力関係も大切になってきますね。

■ペットを飼う

子供の教育にペットを飼うのが良いと聞きます。セレブな社長宅に行くと、可愛いペットを飼っていたりすることも多いです。ペットがいるだけで場が和むし、ワタシも時々飼いたいな、良いなーと思います。

しかし、ワタシが不動産を買わせてもらう財政破綻した売主のお宅でも、ペットを飼っている事が多いです。(ネコ率が高い)。

ペットを飼えば当然、世話をする必要があります。家族で遠出することも難しくなります。ペットの生活費も必要です。小さな子供が一人増えるような負担がかかります。

今まで家族ぐるみで遊んでいた友人のB君もペットを飼ってからは行動に制限がかかり、個別に会うだけになりました。B君がそれで不幸とは全く思いません(むしろ幸福感は増していると思います)が、時間がなくなったのだなということはわかります。

そういった意味で、ペット(特に散歩などの手間がかかる種類)を飼うのは、これから副業を始める時には負担になるかと思います。家族の誰かが積極的に担当してくれる場合は、大丈夫かもしれませんが。

■会社への忠誠心が高い

会社員時代の同期で一番出世しているC君は、会社への忠誠心が高く、頼まれごとも快く受けます。人望も厚く、自己研鑽や後輩育成も進んでやります。

人望を集めるほど仕事は進めやすくなるのは間違いありません。しかし、誘いなども多くなり、平日も週末もかなりの時間を会社の為に使っているように見えました。

ワタシも新卒から10年間くらいは社畜として会社に残ったり、週末の時間を使って資格取得等の勉強をしたりしていました。その結果、会社で評価され、有利に働くことが出来ました。

しかし、不動産投資を始めてからは一切やめました。仕事中は一生懸命に働きますが、残業はしない。「家の事をやらないといけないから、定時に帰らないといけない人です!」というイメージを社内で定着させました。

■種銭がない

不動産投資を始めようとしても種銭がない、いくら必要かもわからないという人が多いと思います。ワタシは最低300万円、出来れば1,000万円位貯めた状態で始めると安全に不動産投資が出来ると思います。

■貯金が出来ない

一年間に100万円を貯める事は難しいでしょうか?
ワタシとほぼ同じ給料をもらっていたD君からは「無理だ」と言われました。

(D君は新築戸建のローンと中古車のローンがあります。奥様は扶養の範囲でパートに行っています。お子さんは中学生と高校生です)

正直、子供が大きくなって、身動きが取れない状況になってから、お金を貯めるのは難しいと思います。でも、種銭を貯めないと始まりません。早いうちから種銭を貯めることが大切だと感じます。

■支出を減らす

不動産投資を始める為の種銭を稼ぐために、会社員を頑張りながら別の副業をするという方もいるかと思いますが、よほど実力があるか、今の仕事に余裕がないと難しいのではないでしょうか。

会社員をしながら肉体労働もして血尿が出るまで働いていたポールさんや、還暦を迎えても衰えない赤井さんのようなパワーと行動力があれば可能かもしれませんが、普通の人間であるワタシには無理です。

コラムやXで凄い実績を出している人たちは、マジでスーパーマンです。参考にさせてもらうのは良いですが、同じことをできる人は多くないと思います。

長時間労働はメンタルを壊したり、体を壊したりしやすくなるので、ワタシのような普通の人は、いかに体力を削らず、お金を貯められるか、工夫することがとても大切だと思います。

例えば住居費用を工夫(会社の家賃補助、賃貸併用住宅、ヤドカリ投資)したり、家計の支出を減らしたり、時間の使い方を見直したりして、時間もお金も貯められる形にライフスタイルを設計し直す方が現実的かと思います。

※ちなみに最初に出てきた別居をすることになったA君は、賃貸に住んでいるのですが、「自宅を買っていなくて本当に良かった」と言ってました!

■家族の協力

日本の夫婦の共働きの割合は7割以上と聞きます。家事、子育て等の家の事は協力しないと時間もお金も作る事は出来ません。別居する事になったA君は当初、奥様の副業にノータッチで、副業が赤字になっていた事も知らなかったと言ってました。

ペットを飼い始めたB君の奥さんも、働き者のC君の奥さんも、「今の生活も大事だから、何かを犠牲にしたり我慢をしたりしたくない」と言ってました。そういえば、ワタシの妻も最初は不動産投資について反対でした。

妻に理解してもらうために、ワタシが読んだ不動産投資の本を読んでもらったり、不動産投資で出会った人の話をしたり、一緒に物件の内覧をしたりするうちに、価値観を共有できるようになっていきました。

振り返ってみても、妻の協力なしには、副業(不動産投資)は難しかったと思います。前に5050さんとの対談で話しましたが、妻は今では不動産投資に積極的に関与してくれています。

ある程度の規模まで副収入を増やすためには、それ相応の時間がかかります。家族で副業を楽しめる(応援しあえる)環境というのは、本当に大切だと思います。

■まとめ

ここまで副業をする為の環境づくりについて書きましたが、書いていて「自分は副業を成功をさせるために、一般的な幸せと真逆な選択をしてきたのかもしれない」、と思いました。

子供の習い事、ペット、割り切った働き方、そんなことをしなければならないなら副業なんかしなくて良い!今のままで良い!と思う方もいるかと思います。もちろん、それで問題ないなら、そうすれば良いと思います。

でも、ワタシ自身は何もしない「会社員だけの収入」「今の生活のまま」で家族を幸せにするというのが一番難しいように思いました。だから、人生の一時期、他のものを差し置いて不動産投資にエネルギーを注ぎました。

後悔はありません。というか、その選択をして良かったです。

家族の優先順位を立てて、お金と時間が貯まりやすい環境を構築し、副業に取り組んでいく。人生の一時期、そこに集中する。それを意識することで、副業も家庭も上手く行くように思います。

 

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※ 記事の内容は執筆時点での情報を基にしています。投資等のご判断は各個人の責任でお願いします。

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プロフィール

マッツンさん

マッツンさんまっつん

横浜市在住
2023年に会社員を卒業した専業大家
家族は妻と子供2人

プロフィールの詳細を見る

経歴
  • ■ 主な経歴

    □1980年
    石川県に生まれる

    幼少期に両親が離婚し実母が出ていく
    父親が再婚するも、家におらず、継母に育てられる

    早く自立して家を出たいという思いから、高校時代はアルバイトに励む

    □2003年
    大学を卒業後、安定を求めて理系サラリーマンになる

    結婚し、2人の子供に恵まれる

    □2010年
    入院中に読んだ「ビッグトゥモロー」で赤井誠さんの記事を読み、不動産投資の勉強を始める

    加藤ひろゆきさんの「ボロ物件でも高利回り」を読み、不動産投資を始めることを決意する

    □2012年
    石川県の祖母の家を相続(0号物件)
    家賃10万円

    埼玉県さいたま市に戸建を購入(1号物件)
    価格340万円、家賃5.4万円

    □2014年
    東京都八王子市に戸建を購入(2号物件)
    価格770万円、家賃9.5万円

    神奈川県川崎市に賃貸併用住宅を購入(3号物件)
    価格2400万円、家賃30万円

    □2016年
    神奈川県川崎市の戸建を購入(4号物件)
    価格400万円、家賃7.5万円

    □2017年
    神奈川県秦野市の戸建を購入(5号物件)
    価格360万円、家賃5.4万円

    □2018年
    千葉県柏市に戸建を新築(6号物件)
    価格1325万円、家賃11.8万円

    神奈川県横浜市に戸建てを購入(7号物件)
    価格310万円、家賃8.9万円想定

    さいたま県川口市に戸建てを購入(8号物件)
    価格200万円、家賃7.5万円想定

    □2019年
    神奈川県横浜市の戸建てを購入(9号物件) 価格450万円、家賃9.3万円

    神奈川県川崎市に戸建てを購入(10号物件)
    価格655万円、家賃12万円想定

    神奈川県横浜市に戸建てを新築(11号物件) 家賃18.4万円

    □2020年
    神奈川県海老名市に戸建てを購入(12号物件)
    価格465万円、家賃8.5万円

    神奈川県横須賀市に戸建てを購入(13号物件)
    価格370万円、家賃8.5万円

    神奈川県湘南エリアに戸建てを購入
    神奈川県横浜市に区分を購入
    神奈川県横浜市に戸建てを購入

    □2021年
    神奈川県に戸建てを4軒購入
    神奈川県に戸建てを1軒新築
    都内に戸建てを1軒購入
    さいたま県に戸建てを1軒購入

    □2022年
    神奈川県に戸建てを3軒購入
    神奈川県にアパートを1棟購入
    神奈川県に区分を3軒購入

    □2023年
    神奈川県にアパートを2棟購入
    神奈川県に戸建てを2軒購入
    神奈川県に区分を1軒購入
    都内に戸建てを1軒購入

    サラリーマンを卒業

    □2024年
    家賃年収3500万円/年
    借入総額23000万円
    返済1500万円/年
    税引き前CF2000万円/年

    セカンドステージに向けて迷走中

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