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JR2路線の始発・「取手駅」で大規模都市開発が進行。駅の北部ではイオンモールも建設中

都市計画・再開発(地域情報)/横浜・川崎・千葉・埼玉/首都圏 ニュース

2022/01/14 配信

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約6.5ヘクタールの
大規模開発

千葉県と茨城県との県境にあたるJR取手駅前で、大規模な土地区画整理事業が進行中だ。

開発エリアはJRなど各路線が乗り入れている取手駅の西口で、複数の街区に分けて開発が進んでいる。

取手駅西口エリア土地区画整理事業
開発エリアはA・B・C・西部地区の2・3と複数の街区に分かれている。

※引用:取手市

開発面積は約6.5ヘクタールと広大で、事業計画は1993年に決定された。事業計画の決定から既に30年以上が経過しており、長期間にわたって開発が進んでいる状況だ。

B街区には市民の健康増進及び交流などを目的とした「取手ウェルネスプラザ」が建設されており、こちらは2015年10月から供用が始まっている。

また、C街区には大規模な駐輪場や医療モールなどが完成済みだ。そして、2022年時点では、A街区に関しても工事の着工に向けて準備が進んでいる。

2018年には大京・戸田建設のJVを事業協力者として選定しており、地権者の取りまとめや建物の設計などが進んでいる状況だ。

A街区で予定されている機能としては、住宅・商業・業務・公益公共・駐車場などとされており、都市機能のほぼ全てを集約した形となる。

再開発建物のイメージ図
再開発建物のイメージ図。建物の外部には市民の交流スペースも設けられる。

※引用:取手市

2022年度にはA街区の再開発組合が設立される予定であり、2023年に工事を着手し、2026年までには完成する予定となっている。

取手市が市民向けに行ったアンケートでは、取手市の魅力として自然の多さなどを挙げる人が多かった。

その一方で、都市の形成や商業施設など生活利便施設の整備については何らかの取り組みを求める声が多く、市はこれを課題視している。

結果的に、取手駅前を市の顔とするべく、大規模な土地区画整備事業を進めている状況だ。

駅北部の桑原には
イオンを誘致

取手市内では、駅前地区に加えて駅北部の桑原地区でも大規模な土地区画整理事業が進んでいる。

桑原地区では広大な公園に加えて大規模な商業施設が建設される予定となっており、すでにイオンモール及びイオンタウンが事業協力者として選定済だ。

桑原地区の開発では、2019年に土地区画整理準備組合が設立されており、2021年度中に都市計画の決定及び組合設立が完了する。

2022年度以降に事業着手し、2025年度を目途として商業施設が開業する予定だ。

桑原地区全景
桑原地区開発計画のイメージ図。道路を挟んで3~4の建物が建つことがわかる。

※引用:取手市

なお、構想されているのはイオンだけではない。開発エリアの中心部には道の駅も設置することが想定されており、そのほかレジャー施設なども検討されている。

桑原地区イメージ図-2
にぎわい風景のイメージ図。緑と商業機能とが融合した施設になることがわかる。

※引用:取手市

なお、土地区画整理事業全体の開発面積は約67.6ヘクタールとかなり広大だ。

予定されているのがイオンだけではないにせよ、越谷のレイクタウンが敷地面積約33.7ヘクタールなので、取手のイオンはかなり大きいと言えるだろう。

これだけ大きな商業施設が新設されるとなれば、周辺エリアから住民が集まってくるほかに、地元住民の雇用促進も期待できる。当該開発による経済効果はかなり大きくなるだろう。

都市開発が人口の増加に
つながることを期待

取手市では直近の2年間で人口が少しずつ減少している。減少幅は2年間で約1%だが、2021年の春以降は減少傾向が顕著だ。

2022年の春には人口が増える可能性もあるが、現状では人口減に歯止めをかけるためには、何かのきっかけが欲しいと言える。

その一方で、取手の交通アクセスはそれほど悪くない。自動車に関していえば、国道6号線が取手駅前や桑原地区から柏や浅草などを経由して東京駅前まで伸びている。

また、取手駅はJR常磐線の始発駅だ。JR常磐線には上野東京ラインのほかに東京メトロ千代田線も乗り入れている。

取手から日暮里までは乗り換えなしで約40分となっており、北千住などで乗り換えれば千代田線沿線の赤坂などへもアクセス可能だ。

市民からの要望も上がっている生活利便施設が整備されることで、市の活性化と人口の集積に期待したい。

取材・文:秦創平(はたそうへい)

取材・文:秦創平(はたそうへい)

秦創平

■ 主な経歴

フリーランスライター。
不動産業界歴約12年を経て2019年からフリーランスのwebライターとして活動を開始。営業マン時代にはセミナー講師の経験も多数あり。
国内・海外を問わず不動産投資に関する記事が専門で、現在では毎月数十本単位の記事を執筆中。特にデータを用いた市場分析が得意で、海外マーケットに関するリサーチ記事の執筆も多数請け負っている。

※ 記事の内容は執筆時点での情報を基にしています。投資等のご判断は各個人の責任でお願いします。

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