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高松駅直結の商業施設である「TAKAMATSU ORNE」が3月22日に開業。高松市のまちづくり戦略計画にも期待

都市計画・再開発(地域情報)/広島/中国・四国 ニュース

2024/04/24 配信

TAKAMASTU ORNE 完成イメージ図
新商業施設のTAKAMATSU ORNE完成イメージ図。右側に描かれているガラス張りの建物がTAKAMATSU ORNEだ。

※引用:JR四国ステーション開発

JR四国グループのJR四国ステーション開発は、2024年3月22日に高松駅直結の商業施設である「TAKAMATSU ORNE」を開業した。

高松駅の駅ビルとしては、もともと南側に「COM高松」という商業施設が建っていた。COM高松は新商業施設の開業とともに、高松オルネ南館に改称されている。

以前の高松駅
新商業施設が完成する前の高松駅。左側に建っているのがCOM高松だった既存の建物。駅舎の顔を模したデザインも印象的だ。

新商業施設は商業棟と駐車場棟の2棟に分かれており、商業棟の規模は地上4階建てで延床面積が約15,530㎡。売場面積は約6,220㎡となっている。

4月時点でホームページから確認できる新商業施設のテナント数は36店舗。既存の南館と併せると53店舗となる。

主なテナントは以下の通り。

  • 無印良品500
  • ステラおばさんのクッキー
  • バーガーキング
  • ミスタードーナツ

全体的に飲食店と食料品店が中心という印象を受ける。なお、1階フロアには別途フードコートが設けられ、80席の座席が用意されている。

また、3階には中国・四国初出店となるツタヤシェアラウンジが入っており、こちらも人気だ。

ツタヤシェアラウンジ高松オルネ
ツタヤシェアラウンジの完成イメージ図。陳列されている本を購入しなくても座席に持ち込み可能ということで、多くの人々から人気を集めている。

※引用:ツタヤ

報道によると、新商業施設のオープン当日には多くの人が詰めかけて行列ができたという。

地元テレビ局のニュースでは、早朝から並んだという人もインタビューを受けていた。各種報道からは地元の大きな期待が伺える。

JR四国は経営方針として「非鉄道事業の拡大」を掲げており、TAKAMATSU ORNEに関しては、新たにできた北館と既存の南館を合わせて年間来場者数700万人と80億円の売上を見込んでいる。

鉄道業界の企業はコロナ禍の時期に軒並み売り上げを下げており、多くの企業では最近になってようやく利用者数がコロナ前の時期に近くなってきたところだ。

そうした中で、例えば鉄道関連のグッズを販売するなどして売り上げを伸ばしている企業も少なくない。

少子高齢化が進む地方の鉄道企業では特に、生き残るために別事業の拡大を模索するところも増えてきている。JR四国の方針も、こうした流れに沿ったものと言えるだろう。

新県立体育館が2024年度に整備完了の予定

高松駅に新たな商業施設ができたことで、地元の期待が高まっているところだが、高松市全体の将来像も気になるところだ。

高松市は毎年度の予算編成および事業実施の指針として「まちづくり戦略計画」を定めており、定期的に見直している。

施策の1つは「中心市街地の活性化」であり、高松駅の裏手にある「サンポート地区等都市再生推進事業」が含まれている。

サンポート地区等都市再生推進事業 区域図
地図の真ん中が高松駅。駅の線路沿いで徳島文理大学のキャンパス建設が、駅の北で新県立体育館の整備事業がそれぞれ進んでいる。

※引用:高松市

これは新たに県立体育館を建設して駅周辺の賑わい創出を加速させるというもの。県立体育館については、こちらの記事でも紹介している。

香川県高松市・高松駅周辺が大きく変わる!大規模開発進行中、新築マンションラッシュも

資料には2023年度時点で実施設計まで完了していることが示されており、2024年度に整備完了予定とされている。

県立体育館の収容人数は中国・四国で最大規模になるということで、こちらにも期待がかかるところだ。

そのほか、駅のすぐそばに徳島文理大学のキャンパスが移転してくる計画もあるなど、駅周辺にはかなりの人が集まるようになると予測される。

まちづくり戦略計画の中では、中心市街地の観光施設に関する年間入込客数の計画も示されており、2020年から2023年にかけて、1.5倍まで入込客数を増やすプランになっている。

高松城
高松駅の東にある高松城の様子。高松城も市が有する重要な観光資源の1つだ。

2020年はコロナの影響が最も大きかった時期なので、コロナ前と比較して入込客数が大幅に増えることを目指しているわけではないと推測されるが、早い段階での目標達成が望まれるところだ。

計画通り中心市街地の活性化が実現するか、高松市の今後の変化に要注目だ。

取材・文:秦創平(はたそうへい)

秦創平

■ 主な経歴

フリーランスライター。
不動産業界歴約12年を経て2019年からフリーランスのwebライターとして活動を開始。営業マン時代にはセミナー講師の経験も多数あり。
国内・海外を問わず不動産投資に関する記事が専門で、現在では毎月数十本単位の記事を執筆中。特にデータを用いた市場分析が得意で、海外マーケットに関するリサーチ記事の執筆も多数請け負っている。

※ 記事の内容は執筆時点での情報を基にしています。投資等のご判断は各個人の責任でお願いします。

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