対象は257人343棟、借金総額440億円
預金残高、源泉徴収票など改ざん
スルガ銀行(静岡県沼津市)は3月25日、シェアハウス向けの不正融資問題をめぐり、過大な借り入れをしていたオーナーが物件を手放せば、借金の返済を免除すると発表した。
対象とするのは、まず昨年9月に東京地裁へ民事調停を申し立てていた257人(連帯債務者含む)、343棟で、借金の総額は約440億円になる。スルガ銀の担当者によると、希望するほかのオーナーにも同じ対応を取るという。スルガ銀が再び、不動産投資家にとって〝頼れる存在〟となるのか、注目される。
この問題は、女性向けシェアハウス「かぼちゃの馬車」などの購入契約を不動産業者から勧められて結んだオーナーに関し、融資審査を通りやすくするため、行員が預金残高、源泉徴収票といった書類を改ざんする不正を行っていたというものだ。実勢価格より高く買わされ、返済に行き詰るオーナーも多かった。
スルガ銀は25日の発表にあわせ、次のようなコメントを出した。
「非現実的な事業計画に基づき、運用実績のない新築物件に対して当社の融資が実行されておりまし
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