病院で読んだピケティのお話の続きです。大学病院のラウンジやベッドの上で、この文章を書いています。検査ではだいぶひどい目に遭いましたが、病院とはなかなか集中できる空間でした。
ピケティによる「 21世紀の資本 」の表紙にも書かれている有名な不等式 r>g の、資本収益率rは利回りのことなのか? この本を読んでみようと思った直接の動機は、そんな疑問からでした。
r は資本の収益率ですが、不動産では何に対応するのか。ピケティの「 21世紀の資本 」本文から引用して、その内容を見てみようと思います。まず、資本の定義を探してみると、以下のようになりました。
p50「 非人的資本のことを、この本では単純に『 資本 』と呼ぶ。」
p51「 ある国でその時に政府や住民が所有しているものすべての総市場価値 」
p130「 資本は常に純資産と定義される。すなわち所有物( 資産 )の市場価値と、借り入れ( 負債または債務 )の差だ。」
ピケティは、資産から負債を引いた純資産のことを資本と呼んでいます。不動産の場合では、市場価値5,000万で残債1,000万の不動産ならば、資本=5,000万-1,000万=4,000万が...
ピケティによる「 21世紀の資本 」の表紙にも書かれている有名な不等式 r>g の、資本収益率rは利回りのことなのか? この本を読んでみようと思った直接の動機は、そんな疑問からでした。
r は資本の収益率ですが、不動産では何に対応するのか。ピケティの「 21世紀の資本 」本文から引用して、その内容を見てみようと思います。まず、資本の定義を探してみると、以下のようになりました。
p50「 非人的資本のことを、この本では単純に『 資本 』と呼ぶ。」
p51「 ある国でその時に政府や住民が所有しているものすべての総市場価値 」
p130「 資本は常に純資産と定義される。すなわち所有物( 資産 )の市場価値と、借り入れ( 負債または債務 )の差だ。」
ピケティは、資産から負債を引いた純資産のことを資本と呼んでいます。不動産の場合では、市場価値5,000万で残債1,000万の不動産ならば、資本=5,000万-1,000万=4,000万が...
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