はじめまして、福岡県で大家業をしている、じょんぼびと申します。1973年生まれの50歳、家族は看護師の妻と高校生の子どもが2人の4人家族です。生まれも育ちも福岡県で、現在も在住しています。
私は地元の高専を卒業してからホワイト企業に約30年間勤め、昨年、FIREではなく脱サラをしました。現在は不動産賃貸業に加え、別の新規事業を開業し、その2本立てで生計を立てています。(この新規事業についてはコラム後半で触れています)。
種銭づくりの段階で、そして不動産投資を始めてからも、数々のしくじりを重ねてきた私ですが、5年で、サラリーマンを卒業することができました。今回は、そんな私の数々の失敗を三回にわたって紹介します。
世の中は成功している人の事例で溢れていますが、実際には失敗から学べることの方が多いのではないでしょうか。特に若手の大家さんには、私と同じ轍を踏まないよう、ぜひ読んでいただきたいと思います。
■不動産投資に辿り着くまでの数々の失敗
不動産投資に辿り着くまで、私は数々の失敗を重ねてきてしまいました(笑)。ざっと振り返っただけでも、次のようなものが浮かびます。
- 高校生から始めたパチンコで数百万円の損失
- 2008年頃、金持ち父さん貧乏父さんを読むも、いまいちピンと来ず…
- 2012年、JAL株が紙屑となる(50万円)
- 2016年、先物取引で損失(150万円)
- 2020年、ポンジスキーム(PGA)で100万円
- 祖父、父ともにサラリーマン大家だったのに、大家業の良さに気づかず、気づいた時は45歳。時すでに遅し!
まだ不動産投資に辿り着く前の失敗だけでこれですからね(涙)。
ということで、早速ですが、「①高校生から始めたパチンコで数百万円の損失」から紹介していきます。
パチンコは16歳から約20年間続けていました。体感的には20年間で数百万円の損失を出しています。パチンコ代を稼ぐために高校生の頃からバイトを始め、お金が溜まったら勝負に出かけていました。お金がない時は友達から借りたり、定期代として親からもらった2~3万円も種銭にしていました(笑)。
ごく稀に、10万~20万円勝つことがあり、その時のよい記憶だけが頭の中に残るので、負けても通ってしまうという生活が続きました。社会人になってからもこの習慣は変わらず、仕事終わりから閉店までパチンコを打ち続けていました。
地方都市ということもあり、会社の先輩も後輩も周りの人たちはほぼ全員パチンコをやっていました。皆で仕事終わりに行くのが楽しくてやめられませんでした。
32歳の時に子どもが産まれて「かわいい子供の為に長生きするぞ」と禁煙することに。それがきっかけで煙モクモクのパチンコ屋にも行かなくなりました。もっと早くやめていれば不動産を買う種銭にできたのですが…。後悔先に立たずとはこのことです。
続いては、「②2008年頃、金持ち父さん貧乏父さんを読むも、いまいちピンと来ず…」のお話です。元々、読書が好きでその中でも投資や株にも興味がありました。その中で、「金持ち父さん貧乏父さん」に出会いました。
ところが、庶民の自分が「自宅以外に不動産を買う」ということが現実的に思えず、ピンときませんでした。また、本の事例もアメリカでの不動産投資の話が中心で、自分には関係ないなと思ってしまいました。
同時期に、リーマンショック後のタイミングで株式投資をちょこちょこと始め、安くなった株を買いました。2011年頃までは順調に資産を増やしていきましたが、「③2012年、JAL株が紙屑となる(50万円の損失)」失敗を経験しました。
ご存じの通り、JALが民事再生手続きを行い、既存の株式の価値がゼロになったのです。私は50万円の損失で済みましたが、社内の持株会で積み立てていた人や、大きく投資されていた人は大変な目に遭われたと思います。
株式は上り調子の時は儲けることもできますが、こういった事例もあるのだと学びました。現在も日経平均株価が連日のように上がり、新NISA等も始まりましたが、個人的には、株式で儲け続けるのは難しいと思っています。
■自分が分からないものには手を出さないで
ここまでの失敗例をお読みになって、「自分も同じような失敗をしたな…」と思われたそこのあなた、安心してください、私はもっと失敗しています(笑)。それでは失敗例を続けさせていただきます。
次は「④2016年、先物取引で損失(150万円)」です。株式投資に失敗しているにも関わらず、先物取引に手を出してしまいました、、、。きっかけは証券会社主催の無料セミナーへの参加です。当時、株のセミナーや勉強会にちょこちょこ参加していました。
営業マンのセールストークに負け、当時、スワップが高くて値上がりも期待できるとされていたトルコリラを購入しました。するとタイミングが良かったのか、2ヵ月で30万円程の利益を出すことができました。
営業マンからのアドバイスで利益が出たため、すっかり信頼してしまいました。次に勧められたのが先物取引です。ところが日経平均が下がり始めたタイミングで購入してしまい、結果的に150万円の損失となりました。
早めにやめればよかったのに、値段が下がると「いま買い増ししておきましょう!」と言われ、更に突っ込んでしまいました。営業マンは客より1枚も二枚も上手です。先方は私が儲かろうが損しようが、売買する度に手数料が入る仕組みなのです。
始めたタイミングが良ければ、結果的に儲かっていたのかもしれませんが、それでは勝ってもまぐれです。教訓としては、「自分が分からないものには手(お金)を出さない」。それに尽きると思います。
2016年に先物取引で150万円の損失を出し、「自分が分からないものには手を出さない!」と誓った私ですが、2020年に「PGA」というポンジスキーム(詐欺)に引っかかり、更に100万円の損失を出してしまいました(涙)。
どういうスキームかと言うと、AIが仮想通貨の取引を世界中で行い、取引所毎に異なる価格差から差益を狙うというものです。簡単にいうと「AIが安い取引所で購入し、高い取引所を見つけて売る」という話でした。
なんと、月利10%!私は仲の良い人からの誘いで始めました。その方は悪気なく、本当にいいものと思って勧めてくれました。ところが、私がお金を入れてから、1~2ヶ月で支払いがストップ、サイトにアクセスすると404というエラーコードが出るだけ…。
月利10%ということで、10回戻ってくれば元本を回収できるのですが、それよりも早く終わってしまいました。やはり、世の中に甘い話はないのだと、またまた学ぶ結果となってしまいました。
このポンジスキーム、日本国内だけでも400億円の資金を集めたそうです。「こんなうまい話本当にあるの?」と思いながらも、「でも今回だけは本当かも」と思いたくなるのが人間です(涙)。大金をドブに捨ててしまいました…。
もう、私の失敗談はお腹いっぱいですか?
次回は、不動産投資を始めてからの、失敗例をお伝えしたいと思います。